転職コラム

飲食店向け履歴書の書き方は?志望動機&アピールしたい経験・スキル

飲食店の求人に応募する際、頭を抱えてしまう方が多いのが、履歴書の作成に関することです。
「シンプルで魅力のない履歴書になってしまう」「志望動機が自分でもよくわからない」と悩んでしまう方もいるのではないでしょうか。

 

そこで、履歴書の書き方に悩んでいる方のために飲食店の求人で有利になりやすい履歴書作成のポイントについて解説していきます。
この記事を読むことによって具体的な履歴書の書き方や志望動機に関すること、飲食店で注目されやすい経験やスキルなどがわかるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。

飲食店の履歴書を書くポイント

履歴書は、その人の経歴ややりたいこと、やる気などを企業が判断するうえで欠かせないものです。
企業の採用担当者は、応募者がどのような人なのか知りません。
そのため、履歴書は自分をアピールするためにも重要なものです。

 

パソコンで作成して印刷しても良いのですが、手書きのほうが熱意は伝わりやすくなります。
履歴書を作成する際の基本的なルールを確認したうえで取り組んでいきましょう。

履歴書作成のルール

履歴書作成の前におさえておきたいルールは以下の通りです。

【ルール】

  • 丁寧に書く
  • 誤字脱字がないようにする
  • 空欄を作らない
  • 昔使った履歴書の使い回しはNG
  • 写真の服装は基本的にスーツ
  • 間違えた部分は修正テープで消すのではなく書き直す
  • 提出日より3カ月以内に作成したものを使用する
  • 手書きの場合は黒のボールペンを使用する

いずれも基本的な内容です。

 

中には字に自信がない人もいるでしょう。
そういった方は、鉛筆などで下書きしてからボールペンでなぞる方法がおすすめです。ま
た、どうしても字に自信が持てない場合は、パソコンで作成するのも一つの方法といえます。
採用担当者は字がうまいかを見ているわけではありませんが、丁寧に書かれているかどうかは重視されやすいポイントです。

 

また、空欄は作らないようにしましょう。
書くことがない欄がある場合は「なし」または「特になし」と記入します。
ただし、志望動機など重要な項目で「特になし」などと記入しないように注意してください。

【記入箇所別】履歴書の書き方

履歴書は記入しなければならない項目が多々あります。
使用する履歴書によって若干の違いはありますが、主な各項目と書くべきことは以下の通りです。

項目 書くべきこと
日付 履歴書を提出・郵送する日の日付
写真 過去3カ月以内に撮影した写真
住所 現在暮らしている住所
電話番号 携帯電話の番号、あれば固定電話番号も記入
学歴 最終学歴の一つ前の学歴から記入
職歴 正社員の経験がない場合は「なし」、ある場合は(株)を略さないように注意が必要
免許・資格 取得した古い順、または就職先と関連が強いものから記入
特技・趣味 仕事に活かせるものや人柄が伝わりやすいものを記入
志望動機 応募の理由やその企業でどういった貢献ができるか記入
本人希望記入欄 希望する職種や勤務時間帯

それぞれ解説していきます。

日付

日付の部分は、企業に履歴書を提出する日の日付を記入することになります。
面接する際に提出するのであれば、面接日です。

 

郵送する場合は、投函する日付を記入しておきましょう。
翌日投函する予定で翌日の日付を書いていたものの、うっかり出し忘れて時間が経ってしまったということがないように注意が必要です。
「和暦(令和)○年○月○日」の形で記入します。

写真

過去3カ月以内に撮影した写真を使用しましょう。
貼る枠のサイズが指定されているので、それよりも大きかったり小さかったりしないように注意が必要です。
当然のことではありますが、きちんと履歴書用の証明写真を撮影してください。

 

飲食店ということもあり、清潔感が重視されます。
髪の毛がボサボサ、服の清潔感がないなど、見た目で警戒されるような写真にならないようにしましょう。
服装は一般的にスーツを着用し、髪形にも注意してください。

住所

住所は都道府県から記入します。
郵便番号のほか、アパートの場合は部屋番号をもしっかり記入しましょう。

電話番号

電話番号は携帯電話の番号で問題ありませんが、基本的に連絡が取りやすい番号を記入しておきます。
固定電話の番号がある場合はそちらも記入しておきましょう。

学歴

多くの履歴書では「学歴・職歴」といった形で学歴と職歴がまとまっているので、それぞれ分けてわかりやすく記入しましょう。

 

まず、一番上の段には中央に「学歴」と記入しておきます。
学歴をどこから書くかについては明確に決められているわけではないのですが、一般的に転職者である場合は、最終学歴の一つ前の学歴から記入しましょう。
新卒の場合は、中学校卒業から記入します。

 

学校名と学部・学科は省略しないように注意が必要です。
入学・卒業の年は西暦と和暦のどちらの表記でも良いのですが、統一させます。

 

「○年○月○○高等学校 入学」「○年○月○○高等学校 卒業」といった形で入学と卒業の年月をどちらも記入してください。
注意点として、中退した場合はそれを書かないのではなく「家庭の事情により中途退学」のように簡潔に記入しておきます。
中卒したのにそれを「卒業」と偽るのは学歴詐称の扱いになるため十分注意が必要です。

職歴

学歴を書き終わったら次の欄の中央に「職歴」と記入します。

 

職歴に記入するのは基本的に正社員や契約社員、派遣社員として働いた経験のみです。
アルバイト経験は書かなくても構いません。
ただ、飲食店と関係のある業種でアルバイト経験があるなど、記入したほうが有利に働く場合は書いておくのがおすすめです。

 

会社名を書く際は「株式会社」を(株)と略さないようにしましょう。

 

また、同じ会社内で異動があった場合は職務経歴書に詳しく書いておけば問題ないのですが、履歴書にも書いておくと丁寧な印象を与えられます。

 

退職年月の行には退職理由を詳しく記入する必要はありません。
「一身上の都合の為退社」と書くのが一般的です。
また、会社が倒産したために退職となった場合は「会社都合の為」と記入しておきます。

免許・資格

保有している免許や資格を記入します。
また、現在取得に向けて勉強中のものがあれば「○○資格取得のため勉強中」と書いておくのも良いでしょう。

特技・趣味

特技や趣味は人柄を伝えるのに活用できる項目です。
特に仕事に活かせるものがあれば書いておきましょう。

 

たとえば「ジョギングが趣味で毎日1時間走っています。体力には自信があります。」と体力をアピールすることも可能です。
飲食店の場合「食べ歩きが趣味でいろいろなお店をめぐっています。料理が趣味で創作料理にも力を入れています。」なども良いでしょう。

志望動機

なぜその会社を選んだのか、どういった形で貢献できるのかなどを記入しましょう。
志望動機の書き方について詳しくは後述します。

本人希望記入欄

志望者が希望する条件などがあればそれを記入する欄です。
例えば、複数の職種が募集されている場合などは、自分が希望する職種があれば記入しておきましょう。

 

原則は「貴社の規定に従います」と記入します。
ただ、例えば働きながら転職活動をする方など、平日の日中は電話で連絡があっても出るのが難しい方もいるでしょう。
そういった場合は「現在就業中であるため、平日のお電話は18時以降にいただけると幸いです。」といった形で書いておくと丁寧です。

 

何か希望がある場合はシンプルに記入するのが基本です。
細かく希望した場合はマイナスのイメージを持たれてしまう可能性があるため、注意しましょう。

志望動機の書き方のポイント

履歴書に記入が必要な項目の中でも特に難しいと感じる方が多いのが、志望動機です。
面接を受ける場合、どのような志望動機を記入すれば良いのでしょうか。

 

ここでは、一般的な志望動機のポイントを3つ解説してきます。

入社後、どのような仕事をしたいのか

志望動機ではその会社に入社した後、どのような仕事をしていきたいのかをアピールすることも可能です。
特に企業側から見た「新しく採用する社員に貢献して欲しいこと」と「自身が貢献できること」が一致していると有利に働きやすいといえます

自身の経験がどのように貢献できるのか

自分が行っていきたい仕事が明確になっていると、やる気をアピールすることにもつながります。
例えば、これまで飲食業界で働いたことがない方が新たに挑戦しようと考えている場合、前職で得た知識やこれまでの経験を飲食業界でどのように活かせるか考えましょう。

 

自分がどのような形で企業に貢献できるのかを書くためには、自身のスキルや強みといったものを明確に理解しておく必要があります。
そのため、志望動機を記入する際はとりあえず書き始めてしまうのではなく、先に自己分析を行っておくと良いでしょう。

 

どのような形で貢献できるのかわかりやすく記入しておくと、自分を客観視できる力などをアピールすることにもつながります。

なぜ御社なのかを明確にする

志望動機とは「なぜその企業を選んで応募したのか」に該当する項目なので、このあたりを明確にしておきましょう。
A社に応募する場合、B社やC社ではいけなかった理由ともいえます。

 

たとえば「A社で提供しているオリジナルの取り組みに感銘を受けた」「企業の理念・社風に共感した」などです。
難しいと感じる場合は、他社と比べてこの会社が優れている、魅力的だと感じる部分を挙げるとなぜその会社でなければならなかったのかが見えてきます。

 

他にも、たとえば「自分の誕生パーティーをこのお店でしてもらった経験があり大変感動した、将来的にここで働きたいと思った」などの志望動機もあるでしょう。
その会社を選ぶ理由は何かあるはずです
あまり難しく考えず、頭をやわらかくして考えてみると答えが見つかることもあります。

 

注意点として「他社よりも給料が良いから」は、たとえ本当のことであったとしても志望動機として伝えることはおすすめできません。
採用担当者に「さらに高収入が期待できる会社が見つかれば、乗り換えられてしまうのではないか」といった気持ちを抱かせてしまいます。

 

本当の理由が給料に関することであったとしても注意が必要です。

飲食店で活かせる経験やスキル

飲食店ではさまざまな経験やスキルを活かして働くことが可能です。
特にコミュニケーション力や食関連の経験、部活動で苦労した経験などがあると強いといえます。
それぞれ解説します。

コミュニケーション力

コミュニケーション力が高い方は飲食店で働くのに向いています。
特に接客を行うポジションでは必須ともいえる能力です。

 

また、これまでの人生でコミュニケーション力が生きた経験があれば、それをアピールすることで「活躍してくれそうな人材だ」と判断してもらえる可能性もあります。
調理を担当するポジションであっても同じ厨房の仲間たちと協力しながら業務を行っていくことになるので、やはりコミュニケーション力は欠かせません。

コミュニケーションに自信があると伝えておけば「入社後も周りとうまくやっていける存在だ」と感じてもらえるはずです。

“食”に興味をもって行動した経験

飲食店で働くのであれば、やはり食に対して興味があることは最低条件ともいえるでしょう。
食に興味があれば新メニューの開発やお客様に提供するメニューの説明などにも力が入るので、飲食店で働くのに向いています。

 

ただ食べることが好きと伝えるのも良いのですが、食に興味をもって行動した経験があればそれを書いてみてはいかがでしょうか。

部活動などで苦労した経験

部活動などで苦労した経験がある場合は、これも強みになることがあります。
部活で培った精神力や体力といったものを活かせる仕事に就きたいと考えている方にも飲食店は向いているでしょう。

 

飲食店は繁忙期やピークタイムとなると非常に忙しくなることもあるので、特に体育会系の部活で努力してきた方は体力があることのアピールにつながり、飲食店で働くのに有利です。

飲食店の志望動機・例文

飲食店といってもさまざまな種類があります。
どういったジャンルのお店で働くのかによって志望動機も変わってくれでしょう。

 

そこで、ここでは寿司屋、イタリアン、ファストフードそれぞれの場合の志望動機や例文について紹介していきます。

寿司屋の場合

寿司屋の場合、食べものの中でも特に寿司が好きであることをアピールすると良いでしょう。
寿司屋で働く人の中には、将来的に一流の寿司職人になることをめざしている方もいます。
寿司職人としての道を極めたいと考えている場合は、それもまた大きな志望動機になるはずです。

 

また、基本的に寿司屋での仕事は立ち仕事となります。
体力があることもアピールしておくと良いでしょう。

 

土日や連休、繁忙期は寿司屋にとっての稼ぎ時でもあるので、これらのタイミングも働ける場合は強調しておくのがおすすめです。
これまで調理や接客の経験がある場合はこれらも伝えておきましょう。

 

【例文:チェーン展開の回転ずしの例】
「回転ずしが好きでよく食べているのですが、中でも御社で提供している寿司はどれもおいしく自分もこのお店で寿司を握ってみたい気持ちが強くあります。
調理技術をさらに磨きながらこれまで培ってきた飲食経験を活かし、調理場での効率化を推進したいです。」

イタリアンの場合

イタリアンの仕事に就きたいと考えた場合、接客担当なのかキッチン担当なのか明確にしたうえで志望動機を考えていくことが重要です。
調理場希望で調理経験がある場合は、何年程度、どこでどういった業務を担当してきたのかなどもわかりやすく伝えましょう。

 

調理経験がない場合は全くの素人となると少し難しくなるため、個人で勉強や練習をしていることなどを伝えておくと好印象を与えやすくなります。
または接客担当を希望すると良いでしょう。

 

【例文】
「イタリアが好きなことが高じてこれまでに何度もイタリア料理のお店を食べ歩きしていました。
これまで食べてきた中で特に御社のイタリア料理はおいしく、ぜひ御社で働きたいと考えました。
自身が料理を作ることに対しても強い興味があり、仕事としては未経験ではありますが日々自宅で勉強しております。
チームの一員として貢献できるようステップアップしていきたく思っております。」

ファストフードの場合

これまでにファストフード店で働いたことがある方は経験者として有利になりやすいので、志望動機に含めておきましょう。
また、新人教育などを任されていた実績がある場合は、こちらも志望動機に含めておくと新人教育を任せられる存在であると思ってもらえます。

 

ファストフード店が特に混み合う土日や祝日でも働ける場合は、それも大きなアピールポイントになるでしょう。

 

【例】
「学生時代は3年間ファストフード店でアルバイトとして勤務してきた実績があります。
卒業後は他社ファストフード店で3年勤務し、ここ1年ほどは新人教育も任されていましたが、閉店となりました。
前職で身に付けた経験を役立てたいと思い、貴店に応募いたしました。
土日や祝日の勤務時間については融通を利かせられますので、よろしくお願いいたします。」

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正しい履歴書の書き方を確認しておこう

いかがだったでしょうか。
基本的な履歴書の書き方や志望動機を考える際のポイントなどを解説しました。
何に注意すべきかなどもご理解いただけたかと思います。

 

履歴書が合否判定に影響することもあるため、注意して作成しなければなりません。

 

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この記事の監修者

株式会社itk 代表取締役CEO


斉藤 一夫
メッセージ

itkは2006年の創業時より、人材紹介サービスを通じて、外食産業の地位向上を企業理念に掲げるとともに、『日本一の外食産業の人材サービス企業になる』ことを目標にしています。

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