飲食店のおもな職種・仕事内容とは?自分に合った職種を見つけるコツも紹介



飲食店で働きたいと思っても、どのような職種が分からなくて不安を抱いている人もいるでしょう。飲食業界には、接客や調理だけでなく、メニュー開発や店舗企画など、さまざまな職種が存在します。
本記事では、飲食店で活躍する代表的な職種と仕事内容を紹介します。これから飲食業界への就職や転職を考えている人は、ぜひ参考にしてください。
目次
飲食店のおもな職種・仕事内容
飲食店のおもな職種は、下記のとおりです。
● ホールスタッフ(接客)
● キッチンスタッフ(調理補助・調理)
● 洗い場スタッフ
● デリバリースタッフ
● バリスタ・パティシエなど専門職
● 店長・マネージャー
● 販売促進
● 店舗開発
● 商品・メニュー開発
職種ごとの特徴や仕事内容を、詳しく解説します。
ホールスタッフ(接客)
ホールスタッフは、来店したお客様に対する接客業務全般を担当します。おもな業務内容は、下記のとおりです。
● 案内
● 注文受付
● 料理の配膳
● レジ対応
● 片付け
お客様と直接コミュニケーションを取る機会が多いため、明るさや気配り、丁寧な対応力が求められます。ホールスタッフは、未経験でもはじめやすく、アルバイトやパートも広く募集されています。
接客スキルを磨きたい人や、人と話すことが好きな人に向いている職種です。
キッチンスタッフ(調理補助・調理)
キッチンスタッフは、店舗の料理を担当する重要なポジションです。調理補助は食材の下処理や盛り付けなどを行い、調理スタッフは実際の調理・調味・加熱などを担当します。
飲食店の味や品質を支える役割で、スピードと正確さ、清潔感が必要とされます。料理が好きな人、将来自分の店をもちたい人におすすめの職種です。
経験を積めば、シェフや料理長へのキャリアアップも可能です。調理師免許を取得すれば、さらに活躍の幅が広がるでしょう。
洗い場スタッフ
洗い場スタッフは、食器や調理器具の洗浄を専門に担当する職種です。忙しい時間帯には大量の洗い物が発生するため、スピードと丁寧さ、体力が求められます。
基本的に接客はなく、黙々と作業に集中できる点が特徴です。特別な資格や経験は不要で、未経験からでもはじめやすい職種です。
店舗によっては調理補助と兼任する場合もあり、柔軟な対応力があると重宝されやすい傾向があります。
デリバリースタッフ
デリバリースタッフは、注文された料理をお客様の自宅やオフィスに届ける役割をもちます。新型コロナ以降、フードデリバリーの需要が急増したため、今は飲食業界でも欠かせない存在です。
配達にはバイクや自転車を使うことが多く、普通免許や原付免許が必要になることも。時間どおりに正確に届ける責任感や、地図を読む力、運転技術も求められます。
本業だけでなく、副業や短時間勤務でも人気の職種です。
バリスタ・パティシエなど専門職
バリスタはコーヒーやエスプレッソの抽出、パティシエは洋菓子やデザートの製造を行う専門職です。味はもちろん、見た目の美しさやサービス品質にもこだわる必要があり、繊細な技術と感性が求められます。
資格は必須ではありません。しかし、製菓衛生師の資格や専門学校での学びがあると、就職や転職時に有利です。
流行に敏感で、もの作りが好きな人、手に職をつけたい人に向いています。
店長・マネージャー
店長やマネージャーは、店舗の責任者として運営全般を担う職種です。下記のように、店舗をスムーズに動かすための幅広い業務を担当します。
● 売上管理
● 在庫管理
● スタッフ教育
● シフト作成
トラブル対応や本部との連携など、コミュニケーション力やリーダーシップも必要不可欠です。現場に入ることも多く、接客や調理スキルも求められます。
責任は重いですが、やりがいや成長の機会も大きいポジションです。
販売促進
販売促進(販促)は、店舗の売上を上げるための企画・マーケティングを行う職種です。キャンペーンやイベントの立案、広告の作成、SNS活用などを通して集客力を高める仕事です。
本部への所属が多く、店舗と連携して施策を展開します。市場のトレンドや消費者ニーズに敏感で、分析力・発想力が求められます。
また、店舗スタッフへの指導や研修を行うこともあるため、現場経験が活かされるでしょう。
店舗開発
店舗開発は、新規出店に関わる調査・戦略立案・物件選定などを担当する本社勤務の職種です。出店エリアの市場調査、競合の分析、賃貸契約の交渉などをとおして、どこにどのような店を出すか判断します。
エリア特性や人口動向などのデータをもとに立地戦略を立てるため、マーケティングスキルや交渉力、分析力が求められます。企業の成長戦略に直結する重要なポジションです。
商品・メニュー開発
商品・メニュー開発は、飲食店で提供する料理のレシピを考案・改良する職種です。下記の作業を繰り返し、魅力的で利益の出るメニューを作ることが求められます。
● 新メニューの企画
● 食材の選定
● 試作・試食
季節限定メニューやイベントメニューの開発も担当します。調理スキルに加え、コスト意識や市場調査力、トレンド感覚も必要です。
自分のアイデアが形になり、お客様に喜ばれるやりがいのある仕事です。
飲食店で働くやりがい
飲食店の仕事は人とのつながりを感じたり、自分のスキルを活かしたり、ほかの職種では得られないやりがいも豊富にあります。
● お客様からの感謝の言葉をもらえる
● 従業員と達成感を味わえる
● 幅広いスキルが身につく
詳しく解説します。
お客様からの感謝の言葉をもらえる
飲食店で働くやりがいのひとつは、お客様から直接「ありがとう」「おいしかった」と言ってもらえることです。ホールスタッフであれば接客を通じて、キッチンスタッフであれば自分が作った料理を通じて、お客様の笑顔や感動をダイレクトに感じられます。
常連のお客様から顔や名前を覚えてもらえて、「また来るね」と言われる瞬間は、モチベーションの源になるでしょう。人に喜ばれることにやりがいを感じる人にとって、飲食業界は魅力的です。
従業員と達成感を味わえる
飲食店はチームで動く職場です。忙しい時間帯を仲間と協力して乗り越えたとき、イベント営業を無事に終えたときなど、スタッフ同士で味わう達成感は格別です。
個々の力だけではなく、スタッフ全員が力を合わせてこそ成果が出る現場だからこそ、協調性やチームワークが大きな価値をもちます。うまく連携が取れた日の「お疲れさま」の一言や、目標達成時の喜びは、一体感とやりがいを同時に感じられる貴重な経験です。
仲間と一緒に働くことが好きな人には、最適な環境です。
幅広いスキルが身につく
飲食店では、接客や調理だけでなく、下記のように社会人の基本スキルが幅広く身につきます。
● マナー
● 衛生管理
● 時間管理
● チームワーク
● クレーム対応力
ホールスタッフで働けば、言葉遣いや礼儀、臨機応変な対応力が自然と養われます。キッチンでは段取り力やスピード感、衛生意識などが求められるため、実践的な力が磨かれるでしょう。
経験を積めば店長やマネージャーでマネジメントに携わるチャンスもあり、将来の独立やキャリアアップにもつながる土台を築けるのが魅力です。
飲食店に向いている人の特徴
飲食店の仕事に向いている人にはいくつかの共通点があります。料理を作る・食べるのが好きな人は、日々の業務に食への興味関心があると、楽しさややりがいを感じやすくなるでしょう。
人と接するのが好きで、積極的にコミュニケーションを取れる人にも適性があります。接客ではお客様との会話が、職場ではチームワークが求められるためです。
また、体力や精神的にタフな人や、マルチタスクをこなす柔軟性がある人も飲食業界で力を発揮できます。人を喜ばせるのが好き・自分のアイデアを活かしたい思いがある人も、飲食店でやりがいを感じられるでしょう。
自分に合った職種を見つけるコツ
飲食業界で自分に合った職種を見つけるには、自分がどのようなことにやりがいを感じるのか明確にしましょう。たとえば、人と接するのが好きならホールスタッフやデリバリー、もの作りが好きならキッチンスタッフやパティシエが向いています。
また、下記の方法もおすすめです。
● 実際に働いている人に話を聞く
● 求人サイトで職種ごとの業務内容を調べる
● 転職エージェントに相談する
現場のリアルな情報を得ることで、ミスマッチを防ぎ、長く働ける職種を見つけやすくなります。
飲食業の職種や仕事内容を理解して、自分に合う働き方を考えよう
飲食業界には、ホール・キッチンだけでなく、企画や開発、経営に関わる職種までさまざまな仕事があります。仕事内容や働き方を正しく理解すれば、自分に合った職種やキャリアプランを描きやすくなるでしょう。
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itkは2006年の創業時より、人材紹介サービスを通じて、外食産業の地位向上を企業理念に掲げるとともに、『日本一の外食産業の人材サービス企業になる』ことを目標にしています。
私たちの行動や成長が、外食産業を元気にし、外食産業の地位向上の一助になれればと日々研鑽し、それがお客様の賞賛になるよう努力し続けてまいります。