「飲食店をやめてよかった」と思った理由と辞めないほうがよい人の特徴



飲食業界から転職したいと考えている方に向けて、「飲食店をやめてよかった」と思えた理由と辞めないほうがよい人の特徴をまとめました。
「飲食店を辞めたいけれど、なんとなく辞められずに続けている」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
人間関係や収入面で悩んでいたり、ストレスが多すぎて本当に嫌になってしまっていたり。
確かに飲食店での仕事は大変でストレスも多く、仕事に行くのが嫌になるほどつらいときもあるでしょう。
そこですでに転職をした方が、「飲食店をやめてよかった」と思った理由についてご紹介します。
また辞めないほうがよい人の特徴も解説しますので、ご自身が飲食店を辞めるべきかどうかの判断もできるようになるはずです。
目次
飲食店を辞めてよかった理由とは
まずはすでに辞めた方が「飲食店をやめてよかった」と思った理由についてご紹介します。
理由は人によりさまざまですが、特に多いのが次の5つの理由です。
【飲食店をやめたよかったと思った理由】
- 職場でのストレスが減った
- 自由な時間が増えた
- 規則正しい生活を送れるようになった
- 給与が上がった
- 在宅ワークができるようになった
それではそれぞれについて、詳しく見ていきましょう。
理由1:職場でのストレスが減った
飲食店を辞めたことによって、「職場のストレスが減った」と話す人は多くいるものです。
お客様からのクレームや上司からのパワハラが多い傾向にあるのが飲食業界。
クレームはひとつ受けるだけで深く疲弊してしまいますし、パワハラがあるなら毎日耐えなければならなくなります。
ストレスは精神だけでなく、身体的にも負担をかけます。
毎日つらい思いをして働かなくてもよくなり、ストレスから開放されたときに「飲食店をやめてよかった」と思う方は少なくありません。
理由2:自由な時間が増えた
自由な時間が増えることも理由のひとつとなるでしょう。
飲食店では基本的に、土日祝日、長期休暇中など、多くの人が休んでいるときに繁忙期を迎えます。
そのため休日に働かなければならず、家族や友人とスケジュールが合いにくくなるものです。
一緒に旅行に行きたくても行けない、などの不満を感じるのは致し方のないこと。
また飲食業界は最も有給取得日数が低く、1人あたり平均6.6日しか取れていません。
複合サービス事業が14.2日の取得であることを考えると、飲食業界は自由な時間が少ない業種です。
飲食業界を辞めて週休2日制の企業に勤務をすれば、家族や友人と過ごす時間が取りやすくなります。
そこで「自由な時間が増えた」と感じる方が多いのです。
さらに有給が取りやすくなったなど、休みの面で生活が充実したと思うことでしょう。
理由3:規則正しい生活を送れるようになった
飲食店をやめてよかったと思う理由として、規則正しい生活を送れるようになったことをあげる方もいます。
たとえばバーや居酒屋、レストランでは、深夜まで働かなければなりません。
仕事を終えて帰宅すると、もう日付が変わっていることも珍しくないでしょう。
そのような生活は、規則正しいとは言えません。
しかし朝から働いて夕方には帰宅できる仕事であれば、仕事が終わった後にゆっくりして、早い時間に眠りにつけます。
起床時間も早くなり、朝陽を浴びながら気持ちよく朝食を摂る生活も実現可能。
生活が規則正しくなると自然と身体や心も健康になっていき、「飲食店をやめてよかった」と感じるはずです。
理由4:給与が上がった
続いては給与面でのメリットについてです。
令和4年のデータによると、飲食業界は全産業の中で最も賃金が低いと報告されています。
宿泊業と飲食サービス業をあわせたデータではありますが、全年齢の平均年収は257万4千円でした。
最も高い平均年収と報告された電気・ガス・熱供給・水道業は402万円であり、実に145万円もの差があります。
もし飲食業から他の業種に転職をしたら、ほとんどのケースで給与が上がるはずです。
給与面で不満をいだいていた方であれば、辞めたのは正解だったと思えるでしょう。
理由5:在宅ワークができるようになった
最近では在宅ワークができるようになったことで、飲食店をやめてよかったと思う方も増えてきました。
コロナウイルス感染症の流行以降、テレワークを導入する企業は大幅に増加[1]。
2019年の導入企業は20.1%でしたが、2020年には47.4%と2倍以上の導入数となりました。
在宅ワークは通勤の必要がないこと、服装やアクセサリーなどの規定がなくなること、ある程度自由になることなどが魅力です。
しかし在宅ワークに憧れても、飲食業界ではまずできません。
飲食店を辞めたことで在宅ワークができるようになり、生活にゆとりができた、やめてよかったと思う方が増えてきています。
飲食店を辞めたほうがいい人の特徴
「飲食店をやめてよかった」と思う理由についてご紹介してきました。
多くの理由をあげましたが、飲食店を辞めるべきか、辞めないかは状況によります。
それでは飲食店を辞めたほうがよい人とはどのような方なのでしょうか?
次のような条件に当てはまったなら、辞めたほうがよいと判断できます。
関連記事:寿司職人を辞めたいと感じるのはどんな時?主な原因と対処法
特徴1:強いストレスを感じて生活に支障が出ている
まずは仕事に強いストレスを感じていて、生活に支障が出ている方です。
たとえば次のような条件に当てはまりませんでしょうか?
【ストレスによる生活への支障の一例】
- パワハラで毎日の仕事に行くのがつらくて憂鬱
- 抑うつ状態になっていてやる気が起こらない
- ストレスが原因とされる身体的症状が出ている(胃潰瘍など)
- 仕事のことを考えるとなかなか眠れない
- 心がつらくて食事の量が減った、痩せた、太った
ストレスはさまざまなことに悪影響をもたらします。
心の病を引き起こすこともありますし、胃腸を悪くしてしまうこともあるでしょう。
眠れない、体重が減った・増えた、食事の量が減ったなども、心身ともに疲弊してしまっている証かもしれません。
仕事にストレスはつきものです。
しかし生活や身体に支障がでているようなら、ストレスが強すぎるのではないでしょうか。
ご自身のためにも、転職を考えるべきです。
【関連記事】寿司職人の仕事が厳しいといわれる理由ときついと感じた時の対処法
特徴2:プライベートの時間を大切にしたい
プライベートの時間を大切にしたい、ワークライフバランスを取りたいと考える方も飲食店を辞めたほうがよい方です。
先に解説したように、飲食業は土日祝日や長期休暇に休みを取りにくく、さらに有給取得日数も少ない業界。
プライベートの時間を確保したいと考える方にとっては、満足できない環境かもしれません。
たとえば土日祝日は必ず休め、GWや夏季休暇、年末年始休暇が取れる仕事であれば、もっとプライベートは充実するはずです。
家族や友人と予定を合わせて、一緒にでかけたり、旅行に行ったりと楽しめるようになります。
プライベートの時間を大切にしたいと考えるなら、飲食店を辞めた後に、やめてよかったと思えるでしょう。
特徴3:他にやりたいことが見つかった
他のやりたいことが見つかった方も、迷わず転職をするべきです。
人生の時間は有限ですから、やりたいことがあればすぐに行動するようにしてください。
もし今の飲食店にい続けたとしても、やりたいことに取り組むチャンスはほぼ訪れないのではないでしょうか?
せっかく目標が見つかったのでしたら、すぐに辞めて、新たな道へと進んでいきましょう。
飲食店を辞めないほうがよい人の特徴とタイミング
飲食店を辞めたほうがよい人がいる一方で、辞めないほうがよい人がいることも事実です。
さらに「辞めるべきではないタイミング」もあります。
飲食店を辞めたいと思っても、次のような条件に当てはまるなら、もう少し今のまま働き続けてみてください。
特徴とタイミング1:入社してすぐ
まず入社してすぐの方は、まだ辞めるべきタイミングではありません。
人材の雇用にはコストや手間がかかっており、印象が悪くなったり、円満退社できなくなったりしやすいためです。
さらに履歴書に職歴を書く際に、早期退職を記載しなければならなくなります。
早期退職の履歴がある方は、面接官から「またすぐに辞めるのではないか」と思われ、転職が難しくなる傾向です。
入社後すぐに辞められないわけではありません。
しかしリスクが大きいため、せめて1年は勤務することをおすすめします。
特に新卒で1年勤務した後に退職すると、第二新卒として雇用してもらえる可能性もあるでしょう。
入社してすぐであれば、もう少し様子をみながら、転職についてじっくりと考えてみてはいかがでしょうか。
特徴とタイミング2:私生活が変化したばかり
今飲食店を辞めるべきではない人の次の特徴は、私生活が変化したばかりの方です。
私生活が変化しているときの転職は、その後の働き方が変わってしまう恐れがあります。
たとえば面接のときに「週に5日フルタイムで働けます」と言ったとしても、その後に無理が生じるかもしれません。
結婚や出産などであれば、さらに労働条件が変わる可能性が高いでしょう。
入社後に労働条件が変わるのは、労働者・雇用者の双方にとって負担となります。
また私生活が変化するときは、生活自体が忙しなくなってしまうもの。
転職に十分な時間をかけるのも難しくなる恐れがあります。
納得の行く転職を実現させるためにも、私生活が変化しているときは今までの仕事を続けるべきです。
特徴とタイミング3:年末年始などの繁忙期にあたるタイミング
飲食店では特に、GWや年末年始など、繁忙期にあたるタイミングでの転職は避けるようにしてください。
退職する際には業務の引き継ぎや手続きなどが発生します。
通常の業務ですら手一杯のときに、引き継ぎや手続きなどをする時間を割かせてしまうのは周囲にとって負担となります。
そして繁忙期は、1人でも多くの人材を確保したい時期。
ちょうど繁忙期にあたる時期に退職をすると、さらなる負担を強いることになるでしょう。
飲食店を辞めるなら、ゆったりとしている時期を狙って申し出てください。
繁忙期を避ければ、円満退社も目指せます。
関連記事:転職エージェントは土日も利用できる?平日忙しい人は要チェック
特徴とタイミング4:飲食業で将来やりたいことがある
飲食業で将来やりたいことがあるなら、辞めるべきではないでしょう。
長く働けば必ず得られるものがあり、将来の夢のために役立つはずです。
やりたいことがあって転職を考えるのは、前向きな理由であって素晴らしいこと。
しかしもし将来的に転職をするとしても、独立・開業をするにしても、長く勤務したことも経歴になります。
飲食業界でやりたいことがあるのであれば、そのまま続けるほうがよいかもしれません。
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飲食店を辞めるリスク
飲食店をやめてよかったと思っている方も多くいます。
しかし辞めることにはリスクがあるのも事実です。
それでは飲食店を辞めるリスクとはどのようなものでしょうか?
退職を思い切る前に、次のような3つのリスクがあることも把握しておいてください。
リスク1:転職先がなかなか見つからない
今勤めている飲食店を辞めた後、転職先がなかなか見つからないリスクがまずひとつめです。
退職前に転職先が決まっているのであればよいのですが、何度面接を受けても採用されない事態になることも考えられます。
飲食店から飲食店への転職であれば、比較的採用されやすいかもしれません。
なぜなら飲食業界は人材不足が深刻であるためです[1]。
しかしその他の業種への転職であれば、転職先がなかなか見つからず、生活が苦しくなってしまう恐れもあります。
特に年齢を重ねた方は、希望する仕事があったとしても就職できない可能性が高まります。
年齢を重ねた方には「キャリア」や「スキル」が求められるためです。
飲食店を辞める際には、転職先が見つからないリスクがあることを第一に考えてみてください。
リスク2:人間関係を上手く築けない
転職先が見つかったとしても、人間関係をうまく築けないこともありえます。
企業の情報を見たり、面接に行ったりするだけでは、社内の人間関係はわかりません。
もし今の飲食店でパワハラのようなことをされていたとして、転職先でも同じようなことがある場合もあります。
反対に働いている飲食店で人間関係に問題がなかったとしたら、転職先のほうが居心地が悪く感じられることも。
「飲食店をやめなければよかった」と後悔が残ることも考えられるでしょう。
飲食業界でホールやサービスを担当していた方であれば、コミュニケーション能力が高いかもしれません。
しかし人間関係は入社してからでなければわかりませんので、うまく築けない可能性があることも知っておいてください。
【関連記事】飲食業界で人間関係が悪化しやすい5つの原因と改善のためのコツ
リスク3:自分の経験・スキルを活かせない
ずっと飲食業界で働いていた方であれば、他の業種に行くとご自身の経験やスキルを活かせなくなります。
たとえばイタリアンレストランの厨房に勤めていた方が、運輸業に転職したら、今までの経験を活かす場はありません。
どのような仕事でも、働いていればご自身の経験やスキルとなって身につくものです。
飲食業で働いた経験のない方にとっては、自分にはない素晴らしいスキルとして映ることでしょう。
経験やスキルを活かせない場への転職は、もったいないのではないでしょうか。
飲食店で働く魅力
飲食店をやめてよかったという方もいますが、飲食店で働くことには多くの魅力があります。
【飲食店で働く魅力】
- 調理や食材についての知識・スキルが身につく
- 人と人との関わりを感じられる
- 人脈が広くなる
- まかないがあり食費が節約できる
- 将来的に独立・開業の可能性もある
- コミュニケーションスキルが身につく
飲食店で働くと、まず調理や食材についての知識・スキルが身につきます。
厨房担当であればもちろんですが、ホール・サービススタッフであっても食材の扱い方などを知る機会は多いでしょう。
調理や食材の知識は、日常生活でも非常に役立つものです。
これからの人生において、知識を習得できたことを貴重な体験だったと感じるシーンもあるかもしれません。
また人との関わりが多いことも魅力のひとつ。
さまざまなお客様が訪れるので、人脈が広がったり、人と人との関わりの中で楽しい気持ちになったりすることもあるはずです。
コミュニケーションスキルが身について、人間的にも成長できます。
飲食店でずっと働いていれば、将来的に独立・開業も目指せます。
まかないは食費の節約にも役立ちますが、プロが作った料理を毎日食べればご自身の味覚も鍛えられるでしょう。
飲食店には給与面や人間関係で厳しい面もあります。
しかし他の業種にはない多くの魅力がある仕事であることも知っておいてください。
【関連記事】寿司職人の将来性は?これからの需要とキャリアビジョンもチェック
飲食を辞めたいと感じたらまずは転職エージェントに相談しよう
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関連記事:転職エージェントは相談だけでも利用可能?相談のメリットと注意点
飲食店をやめてよかったと思えるように
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、飲食店からの転職についてご理解いただけたと思います。
「飲食店をやめてよかった」と思っている方はたくさんいらっしゃいます。
しかし辞めるべきではない方がいるのも事実です。
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[1]
参照:日本政策金融公庫:(PDF)飲食業、宿泊業における人材確保の課題と対策
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itkは2006年の創業時より、人材紹介サービスを通じて、外食産業の地位向上を企業理念に掲げるとともに、『日本一の外食産業の人材サービス企業になる』ことを目標にしています。
私たちの行動や成長が、外食産業を元気にし、外食産業の地位向上の一助になれればと日々研鑽し、それがお客様の賞賛になるよう努力し続けてまいります。